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秀衡塗(岩手の伝統工芸品漆器)

秀衡塗(岩手の伝統工芸品漆器)

秀衡塗は、岩手県で作られる漆器で、昭和60年には伝統工芸品に指定されました。
秀衡塗は、平安時代末期に平泉で栄えた奥州藤原氏第3代当主・藤原秀衡が京より職人をよび、この地方特産の漆と金をふんだんに使って器を造らせたのが起源とされています。
中でも藤原氏の時代、漆の産地として、また漆工芸の里として平泉の黄金文化を支えたそうです。
秀衡塗の特徴は、最も丈夫と言われる本堅地(ほんかたじ)を下地に使っていて、加飾は当地で昔から伝えられてきた漆器の「秀衡椀」を手本にしたものです。
模様の特徴は、「源氏雲」という雲の形と、いくつかの菱形の組み合わせで作られる「有職菱文様(ゆうそくひしもんよう)」で、この雲の形の間に朱で草花木、鶴などの模様が描かれています。
主な模様の種類は松、竹、梅、菊、椿、牡丹、柏、山吹、藤、桃、瓜、鶴があり、これらの絵柄は、富貴長命や子宝に恵まれ子孫の繁栄を願う人間の心を表したものです。