岩手の県産品を全国に紹介!~復興支援サイト~ラポール盛岡

わんこそば

わんこそば

わんこそばは、岩手県盛岡市で盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺と並んで「盛岡三大麺」の一つです。


わんこそばとは、岩手県(特に盛岡市、花巻市など)に伝わる蕎麦の一つであり、「わんこ」とは、岩手の方言で「お椀」を意味します。

わんこそばの歴史は以下二つの説が主流となっています。

①かつてこの岩手の山村では、祭事などの際に地主の家に大勢の村人や客人が集まり蕎麦を振舞うという風習がありました。しかし、大勢の人たち相手に蕎麦を振舞う際、通常の作り方では釜が小さいために全ての人に蕎麦が行渡る前にのびてしまので、通常の分量の蕎麦を小分けして振舞うことが行われるようになったとする説。
②南部家27代目当主のお殿様が江戸に向かう際に花巻市の宿に立ち寄り食事を望んだところ、家人はお殿様に味の良くない物を出しては失礼と思い、まず一口だけの蕎麦を椀に盛り試しに出したのであったが、お殿様はこれを「大変美味い」と何度もお代わりをした。このことが評判となり市民も真似をして食べるようになったとする説。

昭和32年12月に、初めて花巻市で「わんこ相撲冬場所」が開催され、多くの参加者が集まって何杯食べられるかの競争が行われ、わんこそばを多く食べた人を「横綱」「大関」等というのは、当時大会開催にあたって趣向を凝らし、「わんこそば」を「相撲」になぞらえて開催したことの名残である。今日まで毎年大会は開催され、その歴史は50年を超える。現在においては主として観光客向けの「いわて花巻名物」としてわんこそばの食べ方が定着しました。

昭和61年からは盛岡市でも「全日本わんこそば選手権」という名でわんこそばを競技とした大会が開催されています。

現在の「わんこそば」は大会の競技のイメージがあり、大食い・早食いのイメージが強いのですが、本来はゆっくりと美味しく食べる「おもてなしの郷土料理」である。